寝室に机がやってきた。
2024.09.24
寝室に机がやってきた。
ニトリで買ってきた折りたたみ式の小さな机は、16インチのパソコンを1台置いたらそれでほとんどスペースはなくなるくらいの大きさだ。その狭さが私のお気に入りなのである。しかし、なにゆえ寝室に机を置いたか。
この夏の猛暑の影響もあって、仕事のためにコワーキングスペースやカフェに出かけることが少なくなり、自分の部屋の中で仕事をすることが多くなった。
周りの騒音も少ないし仕事に集中できるのだけれど、良いデザインができなかったり、よく分からないバグがなかなか解決しなかったりすると、どうしても場所を変えて気分転換したくなってくる。
とはいえ、一度家から出ない習慣がついてしまうと、わざわざ汗をかきながらチャリンコを漕いで出かけるのは億劫なのである。
どうしたものかと頭を悩ましていたのだが、自分の家の中の部屋を転々としながらノマドワークすれば良いのだと不意に思いついた。なんという妙案だろう。早速やってみたい。ただ、自室にある机はでかい上に重くて持ち運びが難しいので、簡単に移動できる新しい机が必要だ。思い立ったが吉日とばかりに、その日のうちにニトリへひょこひょこ出かけて行って小さめの折りたたみ机を買った。変なところで行動のスピードが爆速なのが、私の自慢なのである。
さっそく寝室にその机を置いて仕事をしてみると、おやまあ効果抜群ではないか。普段と違う場所というだけでなんとなく気分が切り替わって、不思議なやる気が湧いて出てくるのである。いやはや、人間とは実に単純な生き物だなあ。
そして、寝室に机を置くことには、知られざるもう一つのメリットがある。
寝る前にベッドの上でごろごろしていて、それとなく机が視界に入ってくると、おや、なんだか今ならそれはそれは素晴らしい文章が書けそうだぞ、という気持ちになってくるのである。まさかこんな気持ちになるとは、寝室に机を置いてみて初めて気がついた。そんなこんなで、いまこの日記を書いている。
文章を書きたいけどなかなか書き出せない人へ、ひとつアドバイスをしよう。
寝室に机を置きなさい。すると、なんということでしょう。机は無言の圧力で君に文章を書かせます。ただし、寝ぼけた頭で生み出す文章が、翌朝になってみると読むに耐えぬ駄文に帰する可能性も極めて高いということは言うまでもない。
それに、すでに寝不足ワーカホリック気味の人は、寝室にまで机を置くことには十分ご注意あれ。